キンモクセイ 10年ぶり復活ライブ「5人集まることにしました!」

今年のハイライトはやはりキンモクセイ

2018年ももう終わりを迎えます。
平成最後のさがみはらフェスタ2018の中でハイライトはやはりキンモクセイの復活ライブだったのではないでしょうか?
あの感動を今年最後にもう一度!ということで、相模原出身の音楽ライターである平賀哲雄氏にライブレポートを書いていただきました。

10年ぶりの復活ライブ

2001年にメジャーデビュー。2002年に「二人のアカボシ」が大ヒットを記録し、その年末には『第53回NHK紅白歌合戦』初出場。その後もどこか昭和然とした人懐っこい音楽性とキャラクターでファンを増やし続けるも、2008年に活動休止。あれから10年―――神奈川県相模原市出身の5人組バンドであるキンモクセイは、2018年10月21日、地元で開催された【潤水都市さがみはらフェスタ2018】にて復活ライブを実現した。


「エントリーナンバー2番、キンモクセイ。優勝目指して頑張ります!」伊藤俊吾(vo)があの頃と変わらない芸風で元気に挨拶すると、聴こえてきたオープニングナンバーは「アシタ」。活動休止中でありながら東日本大震災 被災地支援の為にと生み出した楽曲(コンピレーションアルバム『HOPE nau!』収録)が生で再現されていく。「今日の迷いが答えになる 支えになる」といった希望の歌が青空の下、キンモクセイ復活という状況と相まって晴れやかに響き渡っていた。

「活動休止からおよそ10年経つ訳ですが、それぞれ各々で活動はしていたんですけれども、5人全員集まる機会というのは本当にずっとなくて。今回【さがみはらフェスタ】に声をかけて頂いてね、最初は僕もソロ活動をやっているのでソロで出ようか迷ったんですけれども、せっかくの相模原のこれだけ大きなイベントだし、相模原と言えば僕の中ではキンモクセイという想いも強いので、メンバーひとりずつに声をかけたんです。そしたらまずスケジュールも合ったし、心のスケジュールみたいなモノも合ったと……言うことで、5人集まることにしました!」

そんな復活ライブ実現の経緯を説明すると、伊藤は感慨深げな面持ちで「今日集まってくださった皆さん、ありがとうございます。そして、ずっと待ってくれたファンの皆さんに本当に感謝の気持ちを申し上げたいです。どうもありがとうございます!」とメッセージ。白井雄介(b)も「お久しぶりの方、たくさんいると思うんですが……10年待ってくれてありがとうございます。会えて嬉しいです」と喜びを露わにした。

再会の挨拶から「それでは! キンモクセイの代表曲を聴いて頂きたいと思います!」と「二人のアカボシ」を披露すると、客席からは拍手喝采。相模原より紅白出場アーティストが誕生した当時の興奮を想い起こさせる光景。そのままのエモーショナルかつハートウォーミングなムードの中で、伊藤俊吾ソロアルバム『四畳半レコード』収録曲も交えながら「車線変更25時」や「同じ空の下」といった懐かしい名曲たちを惜しみなく届けていく。そして最後は「この場所(相模原)は大事な場所」としみじみ語った上で、あの頃と同じように「こんにちは ありがとう さよなら また会いましょう」と“再会の約束”を交わし、キンモクセイ復活ライブは大団円を迎えた。

なお、彼らは終演後の物販コーナーでファンひとりひとりと再会。10年ぶりのコミュニケーションということもあり、長蛇の列はイベントの閉演時間を迎えても途切れることはなかった。そんなファンとの絆の強さも再確認した“相模原の星”キンモクセイのこれから、ぜひ注目してもらいたい。

取材&テキスト:平賀哲雄